28歳のある日、母から「結婚に興味はないの?」と突然質問されました!
しかしその頃の私といえば親に渡す生活費以外は全てゲームや漫画の中の推しへ貢ぐ日々・・・
当然貯金もなく、飲み会や友人と遊びに行くお金にすら事欠いている有様でした。
しかもそんな日々にとても満足していて、3次元の男性など眼中にありませんでした。
そんな調子ですから親からの質問に対しても「ないよ」と即答。
のちに母から聞いたのですが、母が突然こんな質問をしたのは一人っ子の友人が両親を失い一人ぼっちになってしまったのを見て、自分の娘には「結婚して親が亡くなった後も寂しくない、幸せな生活を送って欲しい」と思ったのが原因だったようです。
2次元の彼氏に薄給を貢ぐ娘の将来を心配した母は諦めず、とうとう自分で結婚相談所の資料を集め「相談所に入るならお金出してあげるから!」という母の発言はオタク貧乏な私の心を動かすに至りました。
数十万円にもなる結婚相談所がタダになって、しかも28歳という年齢ならば高学歴高収入な男性から引く手あまたで1年後には結婚が決まってセレブの仲間入りを果たしているのだろうと・・・当時の私は非常に馬鹿なことを考えていました。
当時の私は男性とお付き合いした経験がなく、コミュ力もなく、金もない、美貌もない、愛嬌もない、体に合う服もない、あるのは推しへの愛とプライドだけ・・・
当然婚活は困難をきわめ5年もの歳月を費やすこととなったのでした。